寺社仏閣に馳せる思い

お寺や神社って行くだけで心が落ち着きます

古いお寺ほどペーパーレスしたらいい

古いしきたりの多そうなお寺でも、ペーパーレス化は進んでいます。


檀家を台帳に記入して…ではなく、「檀家管理ソフト」で管理するなんて当たり前。フリーソフトとしても出回っていて、各宗派に対応できるソフトがあるらしいです。
会計ソフトと連動していたり、戒名を決めたりもできるとか。本当に、世はペーパーレスの時代ですね。

ただ、好みによってはあまり使っていないという話もあります。
やっぱり、代々受け継がれた戒名の本をもとに、故人の名前や人となり、仕事、趣味などをもとに仏教的な意味も考えつつ、ふさわしい字を選ぶという作業を大切にしているお坊さんもいます。

ただ、どちらも膨大なデータを元に考えて答えを出すのですから、ペーパーレスで戒名をつけても、問題はないはずです。

歴史の古い神社やお寺ほど、ペーパーレス化したほうがいいと思います。
戒名とはまた別の話ですが、古い神社仏閣には

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お寺専門の家具屋さん

お寺に行くと、なんだか不思議な『家具』が色々置いてありますよね。
例えば「ここからは入らないでくださいね」みたいな感じで、お坊さんが座る内陣や仏像設置場所の近くに置いてある、ちょっとオシャレ(?)なハードルというか、木製のガードレール(?)みたいなあれ。

あの家具の名前はそのものズバリ『結界』と言うそうです。
名前を聞くと「なるほど、だから私はその先に入れなくなるのか……」と妙な納得感が。

あと「それは一体どこで売ってるの?」と不思議だったのが、本堂によく置いてある、無限(でもないけど)に重ねることのできる椅子。
こちらは『本堂椅子』と呼ばれていて、背もたれ付きのものもあったり。

こういったお寺でよく見る、でも、お寺ぐらいでしか見ないよね……? みたいな家具を取り扱っているのが

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お坊さんの袈裟の洗濯方法がスゴイ

お寺では、お坊さんが経を上げてくださるのを聞きながら、豪華な袈裟にも目を奪われます。
この袈裟、もとはといえば出家の際に贅沢なものを持ってはいけないために、「ボロ布」でなければならなかったそうです。
ボロ布をツギハギして作った「糞掃衣(ふんぞうえ)」と呼ばれるものが袈裟の由来だったそうですが、仏教がインド・チベットから中国を経由して日本に伝わる時、気候の差もあり、「糞掃衣」は変化していったとのこと。
僧侶であるということがわかる衣装、地位を象徴する装飾に進化したわけです。
豪華絢爛なお坊さんの袈裟、これってどうやって洗っているんでしょうか?

足袋や襦袢などは、さすがに普通に洗濯機で洗って大丈夫なようです。
高価な着物も洗濯機では洗えないように、袈裟ももしかして・・・ドライクリーニングでしょうか?

そんなわけはありません。
調べてみたところ、袈裟の洗い方は2つ。
1つは「法衣店」なる専門店で、洗ってもらったり、染め直してもらったりする方法。
もう1つは、伝統的な、そして正式な袈裟の洗い方。
正法眼蔵』という、仏教の思想書の中にしっかりと書かれているそうです。

浣袈裟法(カン ケサホウ)。
袈裟(ケサ)をたたまず、浄桶(ジョウツウ)にいれて、香湯(コウトウ)を百沸(ヒャクフツ)して、袈裟をひたして、一時(イットキ)ばかりおく。またの法、きよき灰水(カイスイ)を百沸して、袈裟をひたして、湯のひややかになるをまつ。いまはよのつねに灰湯をもちゐる。灰湯ここにはあくのゆといふ。
引用元:『袈裟功徳』「袈裟功徳」巻

まだまだ続きがありますが、興味がある方はリンク先へどうぞ。
灰が入った水を沸かして、冷めるのを待って、そのあと何度も水で洗って、香を混ぜた水でまた洗って、高いところに干して、香を焚いて、花を散らして、そのあと礼拝して・・・という方法だそうです。
すごく、袈裟に大しての尊重の意識が大事なのですね。

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「運命のタンス」 東京都台東区 浅草寺

東京都台東区にある「浅草寺」(浅草寺)。

浅草寺は、1400年近い歴史をもつ観音霊場である。寺伝によると、ご本尊がお姿を現されたのは、飛鳥時代推古天皇36年(628)3月18日の早朝であった。引用:浅草寺公式サイト

といいますから、相当歴史のあるお寺です。

 

以前雷門のことをご紹介したことがありますが、今回は年始ということで、浅草寺のおみくじの引き方をご紹介したいと思います。

 

こちらのおみくじは、おみくじ箱から直に引くものではなく、お金を払ったら2段階のドキドキ感があります。

まず小さなタンスのようなおみくじ箱を目指してください。

浅草寺のおみくじタンス

このタンスが・・・!

その前に銀色の金属筒が置いてあります。

振ると・・・「大吉!」とは書いていない、番号が書いてある棒が出てきます。

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参拝後には蕎麦屋のテーブル席で一休み――埼玉県越谷市 久伊豆神社

埼玉県越谷市にある久伊豆(ひさいず)神社は、緑に囲まれた長い参道が特徴で、正月ともなれば初詣の人たちで長い行列ができます。

創建の年代は不詳ですが、平安時代の中期以降には除災招福の神として武士や庶民の信仰を集め、今も地元の人々に親しまれる神社です。古来より周辺の七ヵ村の総鎮守とされ、明治政府より当地の総鎮守として郷社に列格されています。 

立派な本殿は寛政元年(1789)に建立されたもので、本殿裏手の社叢は市指定記念物になっています。

10月から11月上旬の休日には七五三の参拝に大勢の親子が訪れ、可愛い晴れ着姿をあちこちに見ることができます。

また、境内の藤は樹齢200余年ほどで、埼玉県指定の天然記念物です。見ごろになる5月上旬には大勢の観光客でにぎわい、亀がたくさんいる池と満開の藤棚の風景は、落ち着いた風情ある赴きを味わえます。

手水舎で上を仰ぎ見ると、「登龍門」の彫り物があります。これは一見地味ながらよく見ると大変見事なので、ぜひ見逃さないよう気をつけて下さい。

参拝や観光で疲れたら、昼食は近くのお蕎麦屋さん「そば処久伊豆」でいかがでしょう。テーブルも座敷席もあるお店です。

テーブル席は膝の調子が悪い年配の方も安心して行けますね。テーブルは和の風情がないと感じる方もいるかもしれませんが、こちらのテーブル席は大きな木目があって、椅子と合わせて和の雰囲気たっぷりです。

住所は埼玉県越谷市越ヶ谷1700。

行き方は、東武スカイツリーライン越谷駅下車、徒歩約25分。

バスは東口より「花田循環私立図書館行」の朝日バスに乗り、「久伊豆神社前」で下車してすぐになります。駐車場は第三まであります。

熊本県 阿蘇神社

阿蘇神社は、全国的にも「日本三大楼門」のひとつとして有名な神社です。


楼門とは、入口にある二階建てになっている門のこと。
一つは茨城県鹿島神宮、一つは福岡県福岡市になる筥崎宮、そして熊本県阿蘇神社です。
茨城と福岡の楼門はそれぞれ高さ13m、16mに対し、阿蘇神社はなんと22m!


大迫力の阿蘇神社の楼門、2016年の熊本地震で倒壊し、現在は復旧中とのこと。
2016年の11月から復旧が開始し、阿蘇神社のfacebookページで復旧の様子が配信されています。
楼門の正面に掛けてあった扁額(へんがく)が先日、1年半ぶりに取り出されたそうです。
損傷も少なかったそうで、こうやって少しずつ復旧していくことを願うばかりです。

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兵庫県 清荒神清澄寺

日本には土地を守る「屋敷神」、家の入口を守る「門の神様」など、家にまつわる身近な神様がたくさんいます。そのなかのひとつ「台所の神様」を祀っているのが兵庫県宝塚市にある清荒神清澄寺きよしこうじんせいちょうじ)です。

清荒神清澄寺は、地元・宝塚ではとても有名なお寺で、初詣や各種法要の時などは参道が大渋滞になるほどの賑わいです。
このお寺は、平安時代の初頭に争いのない平和な社会、万民豊楽の世界を願って創建されました。
地元の人々から「荒神さん」と呼ばれ、古くから親しまれています。
火の神、台所(かまど)の神としてあがめられてきた清荒神清澄寺の御札を、厨房の神棚に祀る信仰は、この土地に暮らす人々の習わしとなっています。

境内には、文人画家・富岡鉄斎の「鉄斎美術館」があり、年に数回企画展示されています。
清荒神清澄寺には約2000点もの絵や書道、資料などが所蔵されています。
そのほか、お寺の歴史や信仰などを学べる資料館、さまざまな厄除火箸が奉納されている「火箸納所」などもあります。

参道の両側には、お寺名物の食べ物や日用品、骨董品などの店舗や出店が、約200店舗も軒を連ねています。なかなか広いお寺で結構歩くので、参拝後はこの参道で休憩するといいかもしれません。